Theories
Photography Theory
There are different definitions of Photography Theories. For example, Terry Blackburn mainly focuses on the technical side in his "Photographic Theory" (I like his quote "Cameras don't take pictures. People do."!). There are also more specific ones such as Color Theory or Colour Theory by Luminous Landscape.ムック紹介でまとめられた中橋富士夫による「風景撮影74の金言」何より写真撮影の基本を示してくれた教科書です。一部の金言は確かに「風景」に限るものですが、ほとんど写真さ杖全般に通用する話でもあります。これらの金言を実作品を通して教えてくれるのは、Ganrefの「風景撮影 74の金言」です。
- 素晴らしい風景写真とは、永続的な感動か、視覚的な新鮮さで風景が映像化されているもの。
- 「形と色」、「光と影」の美しさを捉えることを「映像美」という。
- 客観性、定番的写真には「普遍的価値」がある。主観性、イメージ的写真には「創造的価値」がある。
- 写真上達の秘訣は、たとえば「素晴らしい紅葉とは何か」という全体像の把握を優先することにある。
- 撮影地の特色をスケール感で表現するのが最善。部分を切り取る技巧は次善。
- マイナーな素材を感動に変えるのが写真家だが、その不可能を見抜くのも写真家だ。
- 写真はセンスよりも感受性が必要だ。
- 風景写真では、曇天・雨天の白い空を構図に入れない。例外は「稜線隠しの術」
- ひとりよがりでなく、作品は説得力で成立する。
- 撮影順序は遠目より攻めるを先手必勝とする。
- 東向きは満月と満月の前日、西向きは満月と満月の翌日に。
- 一番いいライティングになる時間を予測し、その時間に撮る努力が傑作を生む。
- 比較こそ発展の源。自分の作品にのみ惚れ込んでいるのは、超一流の写真家か、三流の自称写真家のどちらかである。
- 感動して撮るのだが、何に感動するかが問題だ。
- 霧には白霧、青霧、赤霧の3種類があり。
- 一期一会と言って満足する彼。捲土重来と再訪を期す執念の我。
- 広角レンズと望遠レンズのシャッターチャンスを見極めよ。
- 雨天こそチャンス到来！雨中で作品は生まれ、雨後の快晴で作品がまた生まれる。
- スポットライトで効果的に舞台を演出する。
- 適正露出は主要被写体を基準にして決定するが、構図の中の明暗や色彩の面積比に左右される。
- 主役だけに目を奪われるな、小さなアクセントを生かして定番脱出を図れ。
- 風景写真の本質は、クリアな青空を構図に入れた作品づくりにある。
- 青空快晴は、ひと月に一度の天のささやき。
- 花畑は背景の山岳が朝日をあびたら撮影開始。
- 風景写真でも空間の雰囲気、空気感を表現せよ。
- パーティではもっとも美味しい料理から食べ始めよ。撮影地ではもっとも絵になる被写体から撮り始めよ。
- 動の迫力か、静のソフトさか、風景写真の究極のイメージづくりへ。
- 点景に人物が入るときは、風景写真にもスナップフォトの感覚が必要である。
- コントラストの強い撮影条件は、初心者的失敗を恐れず、熟練者的成功を目指す。
- 写真表現のテクニックには限界がある。せいぜい超望遠レンズの圧縮効果か、被写体ブレくらいだ。
- 里山風景は道を入れて、生活感とスケール感を。
- 雪風景では、暖かさと冷たさの2つの表現を追求する。
- 太陽と雲海の撮影法には3つあり。単純な美しさ、前景の活用、動感ある瞬間。
- 同じ被写体を、天候条件によって違う主題で仕上げることができる。
- シャドー部の色調を主役にするテクニックを「シャドー美の術」という。
- 予測していた作画以上のシーンに出合ったら、“チャンス優先”に切り替えるべし。
- 好被写体は標準レンズで状況を、望遠レンズでイメージを。
- 霧の出現は未知数だが、目の前の霧は必ず晴れる。
- 色温度を活用し、色調の変化でイメージを作れ。
- 日の出写真は、メインテーマのあとの“光芒”をねらってから撮影終了とする。
- シャッターチャンスは忍耐力から生まれる。しかし、最後の手段は祈ることだ。
- 平坦な地形では、前景に雲の影を利用して立体感を作る。
- 逆は必ずしも真ならずだが「紅葉の名撮地は新緑の名撮地」。
- 紅葉の山肌は半逆光のライティングが最良条件。
- 快晴と霧は、風景写真の究極撮影条件。
- メインテーマの夕日を撮る前に、夕日があたる光景にチャンスあり。
- 高原花畑の開けた風景では、雲量がある朝・夕も撮るべし。
- 4×5インチ判の緻密さと、35ミリ判の柔軟さで風景を捉えよう。
- 桜と夕日。前景と後景。どちらにピントを合わせるか、撮影前に決めておけ。
- 霧の雰囲気を高めるためには「木立」を入れよ。
- 5枚や10枚の自信作は誰にでもある。技量とは、合格点の作品を大量制作できる技術のこと。
- アングルとは、あっちこっち、ぐるぐる回って、撮影ポジションと画角を探すこと。
- たった1本の紅葉木でも、風景のスケール感を演出できる。
- 構図はどちらかの意図で決定する。単純な美しさか、複雑な面白さか。
- 撮影は狩に似ている。経験と勘で被写体を探し求める。目は鋭く、脚は素早く、頭は柔軟に。
- 紅葉は、一に「雨天」、二に「光」、三に「青天光なし」。
- フレーミングは画面全体で考える。画面のスミからスミまで、完璧でなければならない。
- 作品展示は2枚を並べて、説得力で完結せよ。
- 滝の撮影法に三つあり。一に「雨滝」、二に「光滝」、三に「霧滝」。
- ドラマチックなヨーロッパ絵画調のライティングを見逃すな。
- PLフィルターは特効薬ではあるが、万能薬にあらず。
- 夕日には“光”と“色”の2種類あり。
- 夕日の名撮地は“満月”の名撮地でもある。
- 撮影“完成図”をイメージして、その実現を図れ。
- 夜討ち朝駆けはカメラマンの習い。風景写真撮影の基本姿勢なり。
- 定番の快晴青空の対極にあるのが、雨天地べた撮影。
- シャッタースピードは速いほどよし、遅いほどよし、ではない。
- 朝のテクニックは、「早朝コントラストの術」と「早朝霧隠しの術」。
- 光芒は、撮り逃して後悔するより、撮りすぎて後悔せよ。
- アップ写真は、レンズのボケを生かす最大の見せ場なり。
- 風景写真は、左右の広がり感だけでなく、奥行き感を表現せよ。
- 立体感はライティングによる光と影だけでなく、霧でも作れる。
- 良質の情報を収集し、客観的判断で整理して、主観的完成図を描くのを撮影シミュレーションという。
- 風景写真の成立条件は、素晴らしい被写体を最良の条件で撮ること。
参考リンク
- photocell.net:「世界の写真家と写真論」という、写真理論について面白い記述が一杯詰まっている貴重なサイトである
- 見る目とカメラの違い
- ムック紹介 - 中橋富士夫ホームページ
- カメラの話 デジカメの撮り方 テクニック集：スタイルや好みの違いにより、異議を申し立てたい方もいらっしゃるかもしれないが、シンプルで分かりやすいノウハウ集である
