Pencil Sketch from a Photo 写真から鉛筆スケッチに加工する方法

    論より証拠。やりたいのは以下のことです。但し、写真は参考リンクからダウンロードしたものです。それぞれクリックすれば拡大写真は見られます。
オリジナル写真
鉛筆スケッチ
    一見すればすぐ分かりますが、人間が描くスケッチほど綺麗にできません。スケッチなんかとてもできない人にとっては、それなりに鉛筆スケッチ風に見える位です。ポートレイトでよく分かりますけど、本人の雰囲気はまるっきりなくなっています。ボディラインや、服装の模様はよく再現できますが、顔のラインは殆ど跡形もなくなっています。

    下の拡大画像を見れば、一目瞭然です。Angelina Jolieとはまるで別人になっています。その男性を魅了する美顔(特に目と唇の美しさ)はもはや存在しません。

    それでも、適当な写真があれば、それなりに面白い絵に仕上げることはできます。上の写真でも、以下のようにより楽しい絵に加工できます。



    さて、やり方は以下の通りです[1]。無料レタッチソフトウエアのGIMPを使用していますが、レイヤー、ボケ等の機能さえあれば、どのソフトウエアでも同じです。また、基本的なメニュー操作はConvert a Photograph into a Sketch with GIMP 写真をスケッチ風の絵に加工する方法をご参考下さい。

1.元写真を開き、コピーレイヤーを作る
   これで、元写真は背景レイヤーにあり、コピーした写真は例や1にあります。

2.レイヤー1を白黒写真にする

3.レイヤー1をコピーする
    これで、背景とレイヤー1とレイヤー2と合計三つのレイヤーがあります。

4.レイヤー2にぼかしフィルタを掛け、色反転する
    「フィルタ」-「ぼかし」-「ガウシアンぼかし」を選択して下さい。
    以下のオプションウインドウで、値を4に設定してください。

5.レイヤー2の不透明度を調整し、下のレイヤーと統合
    ここで、レイヤー3の不透明度を50%とします。それを下のレイヤーと統合すると、背景とレイヤー1だけになります。

6.レイヤー1を複製し、その「モード」を「除算」にする

7.ストロークを調整
    これででき上がった画像は色レベル範囲は極端に狭くなります。ストロークの太さや濃さを以下の画面でレベル調整してください。

8.元画像と合成
    レイヤー1と2を統合して、上記のConvert a Photograph into a Sketch with GIMP 写真をスケッチ風の絵に加工する方法で紹介した方法で、アルファチャンネルを追加して、統合されたレイヤー1の一部を切り取れば、先頭にあるような合成絵は簡単にできます。

 因みに、写真を油絵風に加工する方法で紹介したパブリックドメインの画像処理ライブラリであるImagicKでは、写真を木炭画風に加工できます。そのページで使用したお城のサンプル画像は以下の通り加工できます。コマンドは「convert -charcoal 1 input.png output.png」です。


参考リンク
[1] Tutorial: Making a pencil drawing from a photoAngelina Jolieの写真
[2] PHPのImageMagickによる25個+αのフィルタまとめ

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