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Technical Memo: Big Format vs Small: センサーサイズによる写真の差

・有効画素数、レンズ性能、開放F値、換算焦点距離が同じ場合 まず撮影された画像同士の差です。 有効画素数が同じで、センサーサイズに似合うレンズ、同じ開放F値と(換算した)同じ焦点距離を使う前提であれば、カメラの撮像センサーが大きければ大きいほど、より小さいとは以下の差があります。 ノイズはより少ない 被写界深度はより浅い ダイナミックレンジ もより広いという説もあります。 ・有効が総数・開放F値、換算焦点距離が同じ場合 今度、レンズの性能についての話です。 有効画素数が同じで、同じ開放F値と(換算した)同じ焦点距離を使う前提であれば、カメラの撮像センサーが大きければ大きいほど、レンズ性能への要求はより小さいものとは以下の差があります。 解像力 周辺光量落ち 同じ被写界深度を必要とする場合、逆に小さいセンサの方はより明るい(小さい開放F値)のレンズが必要になります。 ・大きいセンサーのカメラのデメリット 同じ換算の焦点距離、開放F値、有効画素数であれば、センサー大きい方は以下のデメリットはあります。 価格が高い サイズが大きい 重い 目立つ 最後の「目立つ」は自然なポートレートやストリート写真撮影にはより不利です。 ・十分な照明を得られる場合 被写界深度を気にするならば、望ましいフルサイズの開放F値と同等なレンズを用意すれば良いです。 それで、十分な照明条件さえあれば、十分よい性能のレンズを使って、同じ有効画素数のセンサーを使えば、どのセンサーサイズのカメラでも、基本的にほぼ同等な画像を得られます。 言い換えれば、センサーサイズとその特徴を知っていれば、被写体におかれる照明条件と換算の焦点距離と開放F値で出来上がる画像の特徴(解像度、ノイズ、被写界深度など)を予想できます。 小さいせーさーで暗めの環境で撮影しても、ISOさえ適当に上げておけば、(より大きいセンサーより)ノイズがより大きくなるかもしれませんが、他の点においてはすべて同じものを得られると考えてよいです。 そう考えると、買いやすさ、携帯性、ステルス性等においては、小さいセンサーのカメラは大きいな強みを持っており、決して侮れないものです。 参考リンク[3]は実際の写真例で、より詳しく比較をしています。同じ被写体の同じ箇所の拡大表示の比