Photography Memo - The Depth 写真撮影メモ:奥行き
写真は 二次元 のものです。 実世界は 三次元の構造 によってどんなに美しく、迫力的に見えても、写真に収めると平面の二次元になります。 同時に、人間に「三次元」感じ取るのは、実は 中心投影 だからの結果です。 まず、 相対的なサイズ です。同じものであっても、遠くにあるものは小さく見えて、逆は大きい 次に、 影 。光によって、三次元的なものは各部分にできる影の形は濃淡は違う さらに、 ボケ 具合。ある物体に注目する時に、それより後方のものはボケて見える 最後に、 消失点 。無限まで走るまっすぐの平行線にそって見ると、日本の斜めの線になり、最終的に一転に集まります。それは消失点です。 写真を平面的ではなく、三次元的に見せるには、カメラの視点と角度に気を付けて、上記の要素を強調するようにすれば、三次元情報による「奥行き」感を再現できます。 この 奥行き を強調するのは、写真の「 構図 」の技術の一つです。 ボケによって強調された距離感 陰によって強調された段々下がっていく地形 曲線と遠近にある車達 消失点、距離の違う人達 繰り返しの柱とその影は見事に奥行き感を強調してくれている 構造物や人工的な線分は人間の奥行き感を一番呼び起こすもの 遠方に続いていく細道は伸びて行く空間を暗示する