TAMRON 159A 28-70mm F/3.5-4.5 タムロン・マニュアルレンズレビュー

TAMRON 159A 28-70mm F/3.5-4.5をM42マウント版を4千円で購入しました!

タムロンオフィシャルHPによると、
全長58mm、重量わずか194g(全長、重量ともマウント含まず)。
28mmから70mmまでをカバーする、携帯性抜群の超軽量・コンパクトな標準ズームレンズ。
しかも、最新の光学技術によりシャープで美しい描写性能を発揮します。
70mm側では最大撮影倍率1:4のマクロ撮影が可能です。
また、仕様は以下の通りです。
  • モデル名:159A
  • マウント:アダプトール2(マニュアルフォーカス35mm一眼レフ用交換マウント)
  • 焦点距離:28-70mm
  • 開放F値:3.5-4.5
  • レンズ構成:8群9枚
  • 最小絞り:22
  • 最短撮影距離:0.7m(マクロ時0.34m)
  • ズーム形式:回転式
  • 最大撮影倍率:1:4
  • フィルター径:52mm
  • フード:59FH
  • 重さ:254g
  • 最大径X全長:64.5mmx62.5mm
  • 価格:\25,400 (税込\26,670)
  • 発売時期:1991
廉価版で、昔のコーティングでもあるからでしょうけど、フレアは派手に出るのは分かりやすい欠点です。それさえ注意すれば、気軽に撮影を楽しめるレンズです。

100枚超えのテスト撮影の感想としては、予想以上使えるレンズだと思います。開放からといえるほど、メーカーが訴えている通りシャープです。最大撮影倍率は1:3しか行かないが、34cmまでよれるマクロは楽しさを倍増させるものです。

プラスチック製で、質感も高級感も望めないが、この軽さとサイズであれば、少々の癖はまったく許せるものです!

以下の作品例はFujifilm X-T1で撮影したものです。廉価品でありながら、26年経ってもこれだけ美しく写せるのは日本メーカーの高い技術力に脱帽です。

マクロ撮影例
M側のピント合う範囲が狭いので、開放での手持ち撮影は難しい
絞れば、この通り綺麗に撮影できる
マクロ例その二
明るい被写体・環境の場合、絞らないと
ソフトフィルタをかけたかのような絵になるが、
このようにハイキーで逆光での花撮影は意外といい感じ
マクロその三
ピントは少々難ありだが、ボケは悪くない
マクロその四
人口構造物は無機質な色合い


絞ればこの通り深さが抜群でパンフォーカス的な絵になる
横からの光がある場合、フードが必須
28mm側の歪曲収差確認。少しばかりの樽型収差が見られる
夜景その一
暗めのレンズではあるが、ISOを3200に上げると綺麗に撮れる
夜景その二 新宿思い出横丁
夜景その三 ショーウインドウ
夜景その四 新宿歌舞伎町 ゴジラロード GODZILA ROAD
絞れば、夜景でもこれだけ深さを得られる

豆知識ですが、[1]よるとM42というユニバーサルマウント以下の定義だそうです。
 M42マウントの「M42」とは、JISなどの工業規格で定められた「メートル細目ねじ」の種類を表す呼称である。厳密に言うと「M42×1」、つまり直径が42mmでピッチが1mmのねじのことなのだ。つまり、この規格のめねじをボディ側に、おねじをレンズ側に切って固着するスクリューマウントのことをM42マウントと呼んでいる。
 スクリューマウントは加工に特別な型や治工具を必要とせず、汎用の旋盤で簡単に加工できるという特徴を備えている上に、規格がオープンなこともあってM42マウントは全世界に普及した。歴史上最も多種のボディや交換レンズをもったレンズマウントと言ってよいだろう。
 今でこそ「M42」という呼び名が普及しているが、以前は「プラクチカマウント」とか「Pマウント」と呼ばれていた。このマウントの本家である東独製の一眼レフ「プラクチカ」にちなんでのことだが、「Pマウント」のPはペンタックスのPだという説もある。

参考リンク
[1] レンズマウント物語(第4話):M42の踏ん張り

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