Reivew of Leica Elmarit-R 35mm F2.8 Type I ライカ・エルマリート・レンズレビュー

エルマリートR35mmF2.8は1965年3月1日発売されました。最短撮影距離0.3mで、フィルターはシリーズ6です。最小撮影範囲は140 x 210 mmで、長さ40 &径 63 mmで、重量は310 gです

ある人(熱烈なライカファン)の本を読むと、つい衝動買いで何も調べずにこのレンズを買ってしまいました。埃とクモリは少々あるが、撮影に差し支えない程度です。値段は39980円くらいでした。フードとキャップはすべてオリジナルのようです。フォーカスリングは途中で若干引っかかるところありますが、実用上で問題ないです。

ちょうど同じ店に安くなった(1980円也)ライカRをソニーαNEX、Eマウントに付けるマウントアダプターが合ったので、あわせて買いました。銅製品はソニーαシリーズに付けると取れなくなってしまうことがあるらしいです。まだそこまでそろえていないので、とりあえず何も考えないことにしました。

[1]によると1969 年にライカは2,312,751から2,384,700までのシリアル番号で計71,997個製造しました。今回購入したレンズのシリアル番号は2336919ですので、この年に製造されたものになります。2017年現在、約48歳です!

[2]によると、1964-74 の間は、Type Iで、1974-79の間はType IIで、1979以後はType IIIと言う順にエルマリート35mmF2.8が進化したようです。1990年半ばには本製品の製造が終了しました。つまりこのレンズはType Iです。

同[2]によると、「初期型のこのレンズはSummicron R50mmf2.0と共通部品が多く、形も非常によく似ている。後に発売されたSummicron R35mmにも劣らない描写であり、レンズの重量も比較的軽量ではあるが、それでも410gと、Mレンズとは比較にならない。」確かに小さい割りにずっしりしています。

因みに、エルマリートシリーズのほとんど(R35mmF2.8、R90mmF2.8、R135mmF2.8
R180mmF2.8)、ズミクロンR50mmF2は、1カムレンズです。Wikipediaによると、「ライカフレックス発売とともに発売された。1カムのみを備える。ライカフレックスSL以降に使用すると絞り込み測光となる。1カムがROM接点と干渉するためライカR8以降のボディーには使用できない。」

買うまでまったく知らなかったが、ライカRレンズには、1カム、2カム、3カム、Rカム、Rカム(ROM内蔵)と5種類のタイプもあります!。

エルマリート35mmF2.8のレビューはそう多くないが、[3]のレビューは結構辛口で、ライカレンズとしては結構失望させる出来だと言う結論です。一番の不満は周辺の解像度の落ちで、F5.6以上に絞らないと周辺の甘さは目立ちます。それにパープルフリンジも目だちます。

参考リンク[4]にはLEICA Digital-Module-R + LEICA R9にTypeIIIの同シリーズレンズで撮影したサンプル多数あります。

早速ソニーのNEX7でテストショットしてみました。夜買ったので当然夜景になります。また、すべて手持ちで撮影しました。

F2.8  1/100s   ISO1600
F2.8  1/640s   ISO1600
F2.8  1/640s   ISO1600







周辺はともかく、開放のF2.8ではシャープさにはまったく不満がありません。

地下通路
晴天の朝。ソニーブルー絶好調!
気のせいに違いありませんが、現代のレンズよりぬくもりを感じさせられる色合いです。

画素レベルで見ると、確かにAPS-Cセンサーでも周辺は甘くなり、コーナーは特に目出します。被写体により、パープルフリンジが非常に目立つときもあります。

以下はExtender-R 2Xを付けた撮影例です。偶然中古屋で発見してまたまた衝動買いしてしました。税別1万円也!開放でもF5.6画質はそれなりに落ちますが、気になるほどではありません。
Elmarit-R 35mm F2.8のみ
Elmarit-R 35mm F2.8 + Extender-R 2X
独り言ですが、LEICA R6.2はライカRシリーズに唯一フルメカニカルシャッター(機械式)で、壊れにくいとされている機種です。できれば、それを入手してフィルム撮影に再挑戦したいです!
新宿都庁展望室からの夜景 F4 1.6 秒ISO 400
三脚禁止だが、窓の台に置き手で若干角度調整し、服で反射を遮ると
タイマーを使わなくても長時間露出は可能
F4 08秒 IS400 三度目の挑戦でやっとぶれず、ピントも合うものができた
右上に東京スカイツリーもしっかり入っている!


因みに、このカム別のレンズに対応するカメラですが、[6]によると以下の通りだそうです。
1カムライカフレックス(I型/II型)用
2カムライカフレックスSL2までのボディに対応
3カムすべてのライカRボディで使用可能
RカムライカR3以降のボディに対応
Rカム(ROM内蔵)は、基本はRカムと同じ。ライカR8/R9で専用フラッシュ使用時に、フラッシュ側のオートズームが可能になる

万世橋とウミネコ Elmarit-R 35mm F2.8 + Extender-R 2X

参考リンク
[1] LEICA Lens Serial Numbers
[2] ライツレンズ年表(Chronology of Leitz Lens)
[3] Leica Summicron-R 35mm f/2 (E55) Lens Review
[4] LEICA ELMARIT-R 35mm F2.8 Ver.3
[5] ライカRレンズをニコンF・キヤノンEOS・ソニーαで使う方法【まとめ】
[6] 純正のライカRアダプターを使いこなす

Popular posts from this blog

Review of Zoom Nikkor 75-300m F4.5-5.6 ニコンのオールドレンズビュー

TAMRON 159A 28-70mm F/3.5-4.5 タムロン・マニュアルレンズレビュー