Photography Memo: Candid Photography 写真撮影メモ:キャディッド写真のコツ
Photography Shoolに「Tips for better candid photography」と題するチュートリアルがあり、以下のように要約できます。
Wikipediaの定義はどこまで権威的であるかは不明ですが、その定義を翻訳すると以下の通りになります(拙訳をお許しください)。
- いつもカメラを持ち歩こう。シャッターチャンスはいつでも訪れる可能性がある
- 望遠を使おう。被写体に意識させない基本
- フラッシュをやめよ。「写真撮っているよ!」と自らアピールしちゃダメ
- 沢山撮ろう。数が多ければいいというもんじゃないとはよく言われるが、数が多ければ多いほど想像もつかない、狙おうと思っても得られないショットを撮影できる
- 位置を賢く決めよう。被写体の動きや行動、照明条件などを見て次に一番いい位置を考えて素早く移動する
- 活動中を狙おう。じっとするより、何かをしている最中に最も自然な表情になる
- 多人数を狙おう。一人ぼっちより、人と人とのやり取りの中では感情やシナリオが生まれる
- 腰(の高さ)から撮ろう。撮影行為を「隠す」一番いい手段である。間違っても盗撮行為と一緒にしないこと!
- 様々なパースペクティブを試そう。場合によってはズームレンズを使い、被写体だけに絞り込んだり、面白いと思われる周囲環境を撮り込んだりする
- 前景のものでフレームを作ろう。「盗撮」の雰囲気を醸し出す技。人の肩越しや、木の枝を前景においておくと効果的だろう
- ポーズ写真からキャディッド写真をゲットしよう。人々は記念写真的なポーズを決めている最中こそ、率直で無作為な顔になりやすいもの。それを見逃すわけにないけない
Wikipediaの定義はどこまで権威的であるかは不明ですが、その定義を翻訳すると以下の通りになります(拙訳をお許しください)。
Candid写真は「ポーズ」をして撮らないものである。被写体が事前に準備することなく、「ドッキリカメラ」的な撮影か、撮影過程において被写体の邪魔を全くしない。そのため、「キャンディッド」は単純に「ポーズ」を取った形跡がないことに尽きるだけで、被写体の同意も得ていなければ、撮影されている意志もない。またその作品の配布方法などへの同意もない。盗撮と違うのは、写真家は公知されることと、身元を隠すこともないことである。リコーはCandid Photoを広める活動をしているが、それは「一瞬の感動を、ありのまま写真へ」というコンセプトのようで、Snapshotに近いコンセプトです。Candid Photographyはどちらかと言えば、人間主体の写真を意味しています。より広く言えば、ペットや動物も被写体になりえるでしょう。なぜかと言えば、被写体の邪魔をしない(avoid disturbing subjects)という定義だからです。たとえば都市風景については、ありのままという意味でも邪魔はしていないが、むしろ一般的には邪魔しようもありません。
「前景のものでフレームを作ろう」の一例 (Stefan Moses, Hans Mayer and Ernst Bloch, Tubingen, 1963) |