Photography Memo: Shooting with intent 写真撮影メモ:とことんと試そう

 Digital Photography Schoolに「Shooting With Intent」というチュートリアルがあります。それは、直訳すれば、「目的を持って撮影をしよう」ということになるが、実際は「すべての可能性をとことんと試そう」と言っているようです。
 カメラを自動モードに設定し、出かけ先で適当にシャッターを押せば、それなりの写真を撮れます。場合によっては素晴らしいショットも夢ではありません。
 特に始めたばかりの人にとって重要なレッスンとしては、せっかくのチャンスを大事にし、すべての可能性を引き出すことです。
 撮影に望むときには、まず被写体を決め、レンズを選択し、構図を考えるなどから始めるでしょう。しかし、それはまだやるべきことの半分に過ぎません。
 次に考えるべきものは、シャッター速度、絞りとISO値です。
 被写体について何にどう重点を置くかによって、シャッター速度、絞りとISO値に沢山の組み合わせがあります。その「重点」に、上記の三つの値がそれぞれどういう影響を与えるかを考えるべきです。写真全体すべてはっきりと写ってほしいならば、絞り(F)をなるべく小さく(F値を大きく、たとえばF/11かF/16)するし、逆であれば(あるものだけをはっきりに、他をぼかす)、解放かそれに近い設定にすべきです。後者は「ボケ」を狙うことですので、ボケの度合いは背景にあるものの距離や、レンズの焦点距離などによって、最適なF値も変わります。
 被写体に動くものがあれば、その動きをどう表現されてほしいでしょうか。絞りを決めたから、Aモードにして、シャッター速度やISOをカメラに任せていいでしょうか。動きのあるもの(例えば子供や、ペットなど)をもはっきりと写したいならば、速度をなるべく早いものにすべきです。Aモードでも、その調整はISOを通してできます。
 逆に水面の反射や滝の流れ、海の波などを滑らかに表現したい場合、シャッター速度をなるべく低くすべきです。その「滑らかさ」の度合いによって、シャッター速度は数分の一秒から数秒まで考えられます。それも様々な値に設定して効果を確認すべきです。
 まとめますと、撮影した写真が自分の意図を実現できていることと、そもそも自分の意図をはっきりさせておくことです。

 以下の写真は同チュートリアルにあるサンプルです。湖にある紅葉の反射は波打っていたので、その動きの影響をなくすために、(ISO 100, f/16, .3″)という長時間(3秒)の露出パラメータを使ったそうです。

 また、以下のサンプルは滝の流れを「Creamy」(クリーミー)に表現したいため、同じく3秒(ISO 100, f/25)の露出時間を使ったそうです。

 両者共通しているのは、視野の広い景色であるため、小さい絞り(F/16とF25)を使っていることです。また、シャッター速度が遅いため、三脚が必須であるのもあって、ISOは両方とも100に、つまり、ノイズが一番少ない方に設定してあります。

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