Review of Nikon Coolpix 775 ニコン・コンパクト・デジタル・カメラ・レビュー

 希望小売価格 (税別)が¥72,000だった堂々たる大物でした。ジャンク屋で100円で購入しました。殆ど傷ありませんでした。

 ニコンの2001年8月23日付けのニュースを見ると、平成13(2001)年9月8日から発売された商品です。早くも14年経ちました。

 電池駆動だから楽勝と思ったら大間違いで、もとのバッテリもシャージャーもないので、2CR5というお高い電池でしか動かせません!フジヤカメラのジャンク館ででも500円します。普通は800円以上します。

 さっそく500円で2CR5を購入し、貴重なCF64MBカードを挿入し、電源を入れてみました。なんと問題なく立ち上がったじゃありませんか!涙が出そうなうれしさです。しかも、問題なく撮影もできます。14年前のお宝ものは蘇りました!

 有効画素数2.0 メガピクセルで、撮像素子は1/2.7 型 CCD(総画素数 2.14 メガピクセル)です。

 レンズは3 倍ズームニッコールレンズ、f=5.8~17.4mm (35 mm 判換算:38~115mm )、F2.8~F4.9 (6 群 7 枚)です。

 オートフォーカスはコントラスト検出方式です。

 撮影距離は30cm~∞、マクロモード時 / レンズ前約 4cm~∞です。その時から4センチまで寄れるのは大したものです!

 シャッターはメニカルシャッターと CCD 電子シャッターの併用で、シャッタースピードは1~1/1000 秒です。

 ビューファインダーは実像式光学ズームファインダー、LED 表示(ファインダー横)です。これだけでもコストがぐんと上がるに違いありません。ちゃんとズームと連動するのは感動します。

 撮像感度はISO100 相当、ISO200 までオートゲインアップ機能ありです。

電源はLi-ion リチャージャブルバッテリー EN-EL1(付属)、V6 リチウム電池 2CR5 型(別売)、外部電源 / AC アダプタ / バッテリーチャージャ EH-21(別売)です。

 外形寸法は約 87(W)×66.5(H)×44(D)mmで、質 量(重さ)は約 185g (バッテリー、コンパクトフラッシュカードを除く)です。正面面積は小さい方ではあるが、奥行きの44mmは相当あるもので、ずんぐりです。とてもポケットに入りそうもありません。

 本体の写真は慌てて撮ったもので後日は更新するが、堂々たる姿は何となく分かって頂けるかと思います。



紛らわしいが、FUJIFILMのFinePix A210を撮影してみたショット
同FUJIFILMのFinePix A210の撮影
室内での撮影のせいだろうが、暗部のノイズはとても目立つ
ISO100 F2.8 S1/31.2秒 
ニコンのコンデジの歴史が入っているので、同ニコンニュースを以下に引用します。
 ニコンはこれまで一貫して「きれい・はやい・使いやすい」をコンセプトに、平成10(1998)年に、1MP(メガピクセル)・3倍ズームレンズのCOOLPIX 900、11(1999)年には、2MP・3倍ズームの COOLPIX 950、昨12(2000)年は、3MP・3倍ズームの COOLPIX 990、そして今年6月、3MP・4倍ズーム搭載のCOOLPIX 995 と、高精細・高画質の描写性能を誇るハイエンドモデルなどを販売してまいりました。

 今回発売する有効画素数 2.0 メガピクセル(CCD の総画素数 2.14 メガピクセル)の COOLPIX 775 は、今年全世界で1,500万台を突破するといわれるデジタルカメラ市場の中で、その大半を占める 2MP クラスでシェア獲得を目指す戦略機種です。

 付属のUSBケーブルでパソコンにつないでボタンを押すだけで、撮った画像を転送・保存ができるシリーズ初の トランスファー機能 を搭載するなど、初心者の方にも気軽にカンタンにご利用いただけます。また、2.5倍の電子ズームと組み合わせれば最大7.5倍までアップが可能な3倍ズームニッコールレンズ、そしてさまざまなシーンでも意のままに撮影が楽しめる7つのシーンモード機能も搭載。初心者の方、画質を重視される方にもご満足いただけることをめざしました。
つまり、平成10(1998)年に1メガピクセルのCOOLPIX900が誕生したわけです。それから、COOLPIX950(2MP)、COOLPIX990(3MP)とCOOLPIX995(3MP)を経て、このCOOLPIX775を発売することにしたわけです。それで、2メガピクセルというミッドエンド市場のシェアを制覇したいです。

 同じ年にデジカメ市場は1500万台を突破すると言われていたようです。つまり、「誰でも」というほどの普及はまだこれからという時代でした。

 因みに、上記のCOOLPIX990の希望小売価格 (税別) は¥125,000でした。さすがにハイエンドだけであって、高価なものでした。

 参考に、DPREVIEWによるレビューの「Conclusoins」を以下に引用します。欠点としては、広角側の歪曲収差、画像のシャープさのなさ、解像度が期待通り出ていないこと、色収差の悪さ、設定はパワーオフ度にリセットされること、ビデオが音声ないことなどは指摘されています。
 利点には、ウルトラコンパクトサイズ(Ultra-compact size)となっているのは笑えます。

Conclusion - Pros(プロ・利点)
  • Good metering, good tonal balance, relatively good colour
  • Noise free, 'smooth and clean' images
  • Auto white balance works well, manual preset option
  • Auto Focus is fast, good continuous AF
  • Good macro (at wide angle - barrel distortion is visible)
  • Ultra-compact size, light weight
  • Comfortable ergonomics, hand grip helps small size
  • Easy to understand menus, thoughtful point-and-shoot features
  • Scene exposure modes
  • Good build quality
  • Automatic lens cover
  • Optional lens adapter UR-E3 can accept add-on lenses
  • Excellent lithium-ion battery & supplied charger
  • Good battery life
  • USB connectivity (good integration with NikonView 4)

Conclusion - Cons(コン・欠点)
  • Lens quality / barrel distortion at wide angle
  • Overall image softness
  • Didn't produce the resolution we'd expect of a second generation two megapixel digital camera
  • Some chromatic aberrations
  • Resets certain settings on power-up (flash, white bal., sharpening)
  • Relatively slow startup time
  • Movie mode doesn't capture audio

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