Review of Nikon Series E 75-150mm F3.5 ニコンレンズシリーズE

 これは、海外でも高評されるプロ級の「やすもの」レンズです。1980年5月に発売されました。

 著名な風景写真家Galen Rowellはこのレンズを使ってRainbow over the Potala Palace, Lhasaという写真で撮影したのは有名な話です。

  「ニコンレンズシリーズEは、リトルニコンの愛称で親しまれた、Nikon EMにマッチするレンズとして開発された交換レンズシリーズである。最終的にEシリーズとして、E28mm F2.8(日本未発売)、E35mm F2.5、E50mm F1.8(日本未発売)、E100mm F2.8、E135mm F2.8(日本未発売)の単焦点5本と、E36-72mm F3.5、E75-150mm F3.5、E70-210mm F4のズームレンズ3本の合計8本のレンズが生産された」[1]。

 コストを抑えるために、エンジニアリングプラスチックと廉価なガラスを使ったが、単焦点レンズにひけをとらないレンズを実現してしまったわけです。フレアとゴーストも少ないです。
ニコンレンズシリーズ E 75-150mm F3.5のレンズ構成
([1]より借用)

 9群12枚の構成で4群アフォーカルズームだそうです。難しい話はさておいて、通しF3.5の明るめのレンズで、ポートレート領域をカバーする2倍のズームレンジです。

 難点とされるのは、直進式のズーミングが滑りやすいことです。個体差があるが、重力などで簡単に動いていしまうものですと、三脚での撮影には向きません。

 画質的には、150mmのテレ端は開放ではシャープさに不満を感じるという評価ですが、絞れば、かみに近い描写を得られます。

 ありがたいことに、この時代になると、ほとんどのニコンデジいちに問題なくつけられます。


参考リンク
 [1] ニッコールスピリットを受け継ぐ普及レンズ ニコンレンズシリーズE 75-150mm F3.5 ニッコール千夜一夜物語の第四十二話
[2] Review: Nikon 75-150mm f/3.5 Series E 
[3] Review: Nikon 75-150mm f/3.5 Series E: The poor man’s Pro tele zoom from Nikon インド発信のレビューで、貧乏人のためのプロ級レンズと賞賛
[4] Nikon Series E 75-150mm f/3.5 ポートレート作品例あり
[5] ニコン シリーズE 75~150mmF3.5

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