Pentax MX-1 Classic Reivew ペンタックス クラシック レビュー

前から中古店でPentax MX-1 クラシック(2013年5月3日発売)をたまに見たが、どうして「仕様は大したことがないのに、値段だけは高いか」といつも不思議に思っていました。クラシックカメラやレンズにはまりだしてから、どうしても気になる一品となってきました。ほかのものを物色している時につい衝動買いでこのバラック版を手に入れてしまいました。因みにバッテリ、キャップ、チャージャーだけ付いている状態で、2万3千500円でした。

塗装が若干剥がれて、その裏にある金色の真鍮が見えて、「味」が大分出てきているところです。

「トップと底部分には真鍮を使った金属ボディ」[14]だそうですので、フィルム機のMXの貫禄以前にすでに感動が止まらないです。

別の個体ですが、1万7千円位で入手したもの
まだ塗装がしっかりしていて、真鍮の姿は隠されている

背面

Pentax MX-1クラシックで検索すると、買い取り価格も出てくるが、あるサイトによると2017年12月13日現在でも、最高買い取り価格は1万1千円台から2万3千円台までとあるよです。アマゾンからまだペンタックス MX-1クラシックバラックの 新品が出品されています。価格は強気の49,800です。中古でも2万6千円からとなっています。カメラとしての基本仕様といい、サイズや重量といい、同等あるいはより低い価格でいくつか商品がある中での値打ちです。ペンタックス MX-1クラシックシルバーは平行輸入品で、倍以上の価格になっているようです。格好は良いかもしれないが、ストリートフォトグラファーにはやはりブラックが最高でしょう。

RICOH(もうペンタックスがなくなりました!)のオフィシャルHPによると、基本仕様は以下の通りです。1.8から2.5の開放値と1cmマクロなどの組み合わせはまずあまり見られないものです。面白いのはペット認識です。

レンズ
smc PENTAXズームレンズ
8群11枚(非球面4枚)
焦点距離6.0 - 24mm
焦点距離の
35mm換算値
28 - 112mm
F値F1.8- F2.5
ズーム
光学ズーム4倍
デジタルズーム
倍率
約1.95倍
インテリジェン
トズーム
7M時 約5.2倍、3M時 約7.8倍(光学ズームとあわせたズーム倍率)
手ぶれ軽減
静止画センサーシフト方式(SR:Shake Reduction)、デュアル(SR×電子式併用)、高感度によるぶれ軽減(高感度モード)
動画電子式(Movie SR)
フォーカス
AF方式オート/スポット/追尾/セレクト(25点)
撮影距離範囲
(レンズ先端から)
標準:0.4m~ ∞(全域)
マクロ:0.05m~0.5m(ワイド端)、0.2m~0.5m(テレ端)
1cmマクロ:0.01~0.2m(ワイド端)
無限遠、マニュアルフォーカス切替可、パンフォーカス、測距点切替可
顔検出最大32人まで認識可、スマイルキャッチ、まばたき検出
ペット検出1匹(オートまたは登録した3匹から選択)
有効画素数約1200万画素
撮像素子1/1.7型 CMOS

不満に思う方のネタにもなりますが、外形寸法や重量は以下の通りです。どう考えても「コンパクト」といいがたい内容です。でもクラシックである以上、フィルムカメラより何割も小さければ、本当にただのおもちゃにしか見えなくなるでしょう。
外形・寸法
  約122.5(幅)×60(高)×51.5(厚)mm (操作部材、突起部を除く)
質量重さ   撮影時 約391g(電池、SDメモリーカード含む)
[2]によると、発売当初の量販店店頭価格は4万1,500円前後でした。さらに、「シャッターボタン下部にあるMX-1のロゴ。往年のペンタックス銀塩一眼レフカメラ「MX」と書体を同じとしており、古い時代からのカメラファンには懐かしく、デジタルでカメラを憶えた新しいファンには新鮮に感じられるはずだ。」また、「ボディのつくりに拘りを感じさせるのが、トップカバーとボトムカバーを真鍮製としていること。クラシックブラックという塗装が施されているが、この塗装が剥げると金色に輝く真鍮が見えてくるようになる。」確かに人々の投稿を見ると、この「クラシック」を意識したデザインに感銘する感想が多いです。例えば、「真鍮は、やっぱり良い。経年変化やレトロなものが好きな方にオススメ」[6]。

どうして「PENTAX」がないかと怒っている方もいますが、そのためのスペースは無いことが事実でしょう。
画角比較その1:28mm換算
画角比較その1:112mm換算

画角比較その2:28mm換算
画角比較その2:112mm換算
[3]によると、ショートタイプのPIW2カメラストラップは3万3,000円(!!!!!!)で、リコイルのMX-1エイジングカラーケースは1万5,800円とこのクラシック機にふさわしい(高価な)アクセサリもあります。
F2.5 1/125 ISO160  24mm (112mm換算)
望遠側でもF2.5まで開放できるのは魅力の一つ
f/1.8 1/45 ISO 640 6 mm(28mm換算)
夜景もまったくの楽勝!
一つだけよく見られるレビュー(例えば[5])の意見に激しく同意できるのは、純正ストラップをつけるときのバランスが非常に悪いことです。どうせそれで使いにくいので、最初からあきらめて、片方にストラップを付けて使うようにしています。

f/1.8 1/45 ISO 500 6 mm
広角側のボケ
広角だから綺麗なボケを得られるには工夫が必要
使い勝手とかは別にして、悔しいことに等倍で見ても、肝心な絵の出来は、決して今はやりの1型や4/3型に負けないものです。当然12M画素という無理のない仕様は一番大きいでしょう。1cmマクロや、焦点距離通しの明るさなどを考えると、今でも現役に使えるカメラと思います。
モノクローム

1cmマクロ。出来立てのどんぐり。きれいな円形ボケ


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