Sony Cybershot DSC-T7 Reivewソニーサイバーショットレビュー

Sony DSC-T7は2005年4月15日に発売されました。シルバーとブラックとありますが、黒は日本だけの販売です。店頭予想価格は55,000円前後の見込みでした[7]。

ソニーのオフィシャルHPによると、商品の特長は以下の通りです。
  • 世界最薄9.8mmのカードタイプ。
  • 先進の技術力が実現する、斬新な「世界最薄9.8mm」のボディ。
  • 美しいヘアラインのブラックと、上質な輝きのシルバー。
  • スライドさせれば電源ONのレンズカバー。
  • いつも身につけ、毎日を撮る。
  • 有効510万画素Super HAD(スーパーハッド)CCD。
  • レンズの出ない光学3倍ズーム。
  • 最大約12倍スマートズーム。
  • カールツァイスバリオ・テッサー」レンズ。
  • 画像処理エンジン「リアル・イメージング・プロセッサー」。
  • 撮りたい瞬間を逃さない、高速レスポンス。
  • 見るだけの液晶から「見せて楽しむ」液晶へ。
  • シーンごとの撮影設定もモードを選ぶだけ。<シーンセレクション>
  • なめらかな動画記録。
  • 選べる連写撮影。
  • 「マルチポイントAF」搭載(5点自動測距)。
  • 本体を収納してもスリムなスポーツパックに対応。
  • 「PictBridge(ピクトブリッジ)に対応。
  • 付属のNP-FE1使用時の撮影枚数は約150枚、使用時間は約75分。

実際使ってみると直ぐ分かるのは、「いつも身につける」と、レンズカバーがスライドしやすいことです。
f/3.5 1/80 6.33mm ISO 64
広角側ではたる型歪曲収差は見られる
明るければ、画質は綺麗そのもの。さすがカールツァイス!
さらに同ページによると、センサーは有効510万画素Super HADスーパーハッドCCDです(1/2.5型原色フィルター付き)。
レンズは、「レンズの出ない光学3倍ズーム」で、光を90度屈曲させる「折り曲げレンズ構造」です。レンズを出さずに被写体に寄れる、光学3倍ズームを搭載しています。「クリアな高画質で、被写体に大きく迫ります。」

[2]から拝借すると、基本仕様は以下の通りだそうです。
撮像素子有効510万画素 1/2.5型原色フィルター付き
インターレーススキャンCCD
レンズカールツァイス バリオ・テッサー
8群11枚(非球面レンズ3枚、プリズム1枚)
焦点距離(35mm判換算)38~114mm
開放F値F3.5-4.4
合焦範囲AF:0.5m~無限遠
マクロAF:0.08m~無限遠(ワイド端時)、0.25m~無限遠(テレ端時)
拡大鏡モード:0.01~0.2m(ワイド端時)
シャッター速度1~1/1,000秒
測距エリアマルチポイントAF(5点自動測距)、中央重点 AF
測光エリアマルチパターン測光、中央重点測光、スポット測光

f/3.5 1/40 6.33mm ISO 100 フラッシュ発光
陰にある被写体でフラッシュ自動だったので、発光した
モニターは、「明るさやコントラスト、色再現性に優れた「クリアフォト液晶」を搭載」してます。当初にしてはよかったし、同年代の製品と比べてもいい方ですが、さすがに今となって普通にしか感じられません。

AFは「マルチポイントAF」搭載(5点自動測距)です。
画角比較:f/3.5 1/40 6.33mm ISO 64
画角比較:f/4.4 1/25 19mm ISO 125
狂態が小さくて軽いので、手振れによるボケはやや酷い
ジャンク屋で、ほぼ新品同様のものを700円で入手できました!
f/3.5 1/10 6.33mm ISO 125
食レポ。ISOは125までしか上がらないので、室内の撮影は厳しい
f/3.51/86.33 mmISO 160
食レポ。真上からの角度
f/3.5 1/8 6.33mm ISO 160
テーブルクロスのマクロ撮影
f/3.5 1/100 6.33mm ISO 64
室内でも、明るければ画質も十分綺麗!
1/2.5型は5.76mmX4.29mm=24.71mm2で[8]、1型は13.2mm×8.8mm=116.16mm2です。その比は4.7位です。ソニーのRX100M5は21M画素ですので、画素数の比は21/5=4.2です。つまり、一画素当たりの面積はRM100M5の方が若干(4.7/4.2=1.12;約12%)多いです。等倍で見ると、RX100M5などの一型とは僅差はあるものの、ほぼ同等レベルのはずです。

因みに、iPhone 5は1/3.2"型(4.54X3.42mm;面積比0.627)で、iPhone5sとiPhone6は1/3"型(4.8mmX3.5mm;面積比0.68)です。画素数はいずれDSC-T7より多いので、画素当たりの受光量はDSC-T7の圧勝です。

当然電子回路の進歩、あるいは筐体の余裕の差によりより高品質の部品の使用、さらに、画像処理エンジンの進化などによって、RX1000やキャノンのGX5/7/9等の画質は上の場合が多いでしょう。特に照明条件の悪い環境では大きい無さがあるのは明らかです。

f/7.1 1/200 19mm ISO64 望遠側114mm換算
時計盤の細かい絵のタッチはばっちり再現!
そもそもこの折り曲げレンズ構造自体は光学的に不利な設計であり、どう頑張っても、折り曲げない構造には勝てないはずです。

f/3.5 1/13 6.33mm ISO 125
ストリートフォトグラフに挑戦
レンズが暗くて、ISOも上がらないので、手振れに要注意!

参考リンク
[1] 【新製品レビュー】ソニーDSC-T7 - デジカメ Watch
[2] 【実写速報】ソニー サイバーショット DSC-T7~本体の厚さ9.8mmを実現した有効510万画素機
「3」 SONY Cybershot DSC-T7 分解再組み立てでまさかの復活
[4] Sony Cyber-shot DSC-T7 Digital Camera
[5] Sony Cyber-shot DSC-T7, ultra-slim
[6] Sony Cyber-shot DSC-T7 review - TechRadar
[7] ソニー、厚さ10mmを切った薄型カードデジカメ「サイバーショットT7」~510万画素/Carl Zeiss 3倍ズーム/2.5型液晶を搭載
[8] Image sensor format 各種撮像センサーのサイズの一覧

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