How to Take Artistic Photograph 芸術的な写真を撮るには?

 「写真の醍醐味・初心者からプロまで」で写真の魅力などについて、少し語りました。しかし、「綺麗な写真を撮れない!」と思う人は決して少なくありません。「アマチュア」の写真愛好家としての本人も時々そう思います。但し、少なくとも写真に関しての誤解もよく耳にします。まず、「芸術的な写真」について、少し書きます。


 芸術的な写真を撮るためのコツを紹介する本はいっぱいありますが、ここで、まずよくある誤解をなくしたいです。

安いカメラでも綺麗な写真を撮る
アマチュアでも綺麗な写真を取れる
モデルじゃなくても綺麗な肖像を撮れる

 くどいですが、言い換えますと、
綺麗写真を撮るには高級か高度な設備(カメラ本体やレンズなど)は絶対必要条件ではない綺麗な写真を撮るにはプロでなくてはならないことはない綺麗な肖像には綺麗なモデルさん必須条件ではない
綺麗な景色だからといっても綺麗な写真を撮れると限らない
 綺麗写真は良く見ますと、「芸術的だ!」と思わず叫びたくなるもののことです。平たくいうと「」と感じさせるものです。言い換えれば、被写体は価値はあまりなくても、古くてボロボロであっても、完璧な形ではなくても、グラマーで上品モデルさんではなくでも、撮り方次第で、「美しい!」と思わせる写真はいくらでも得られます。
 その証拠は各種のカメラのカタログです。どんな安いカメラでも、そのカメラで撮られた綺麗な写真が載っています
 カメラメーカーはあまりはっきり言いたくないが、色々な場面では、ほぼどんなカメラでも、ほぼ同等な綺麗な写真を撮影できます。特に大判の印刷に使わない場合です。もしボケや接写を楽しみたいならば、大口径かマクロのレンズが使えるカメラであれば、まず何でもよいと言えます。つまり、コンパクトでも、イチデジでも、ミラーレスでもいいです。
 高いカメラのより高度な機能は非常に限られた場面でしか活躍できません。それを必要とする人は殆どの一握りです。それ以外の場面でちゃんと腕を磨いていけば、写真撮影を十分楽しめます。

 かといっても、どんな時でも、どのような条件でも、どんなカメラを使って、適当に撮れば、綺麗な写真を撮れるわけではありません。綺麗な写真なら、どれでもその裏に綿密に計画されて、日ごろ身に付けた写真撮影に関する知識撮影時間場所・位置角度フレーム(写る景色・被写体の取捨)などを慎重に決めた結果です。つまり、多大な努力の結晶です。
 ということで、「綺麗な写真は全然撮れません」と思っている方は、単純に写真(そのもとは美術)に関する知識が足りていないからだけです。決して、高いカメラがないからではありません!そのままのレベルにとどまると、いくら仕様の素晴らしい高価カメラを手にしても、ただ宝の持ち腐れになります。

 いわゆる美術だといわれると、難しく感じるかもしれないが、そんなこともありません。勿論世間一般に認められて、絶賛されるようなレベルにはとても到達できないです。しかし、ちょっとした勉強と工夫さえすれば、飛躍的な進歩を遂げることはできます。

 まず日ごろ撮った写真を見直して、よく見る綺麗な写真とどう違うかを見てみましょう。それで、なるべく真似をする気持ちで撮っていき、期待していた効果と、撮った結果と比較します。だめだと思ったら、どうダメかを追及してみます。すこし繰り返した後、写真撮影の理論本を探して、読んでみます。その感想に基づいてさらに実践してみます。

 ということで、人によってやり方はまちまちですが、以上のような地道な努力はまず必要です。逆にいいますと、以上のような努力さえしていけば、必ず喜ばしい成果(つまり芸術的な写真)に報われます。

 撮影理論は、例えば「白黒風景写真の撮影-構図理論写真, 撮影, 構図, 理論」は参考になるかと思います。

個人的に気に入った作品例は以下にあります。

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